法人向けのおすすめトランクルーム4選!自社に合った選び方のポイントも解説
近年、「保管書類の量が増えてきた」、「コロナによるオフィス縮小で収納スペースが足りない」と言った悩みを抱える企業が増えています。常時使うことのない保管書類や年に数回しか利用しない備品などがオフィスにあふれ、日々の業務に支障をきたすケースも少なくありません。
こうした課題をスマートに解決する手段として、注目を集めているのが法人向けトランクルームです。柔軟な利用プランやセキュリティ対策が整ったサービスが増えており、レンタル倉庫との違いに悩む企業にも選ばれています。
この記事では、法人契約が可能なおすすめトランクルームサービス4選をご紹介するとともに、自社に合ったサービスを選ぶためのポイントも詳しく解説します。利便性、セキュリティなど、多角的な視点で比較していきますので、ぜひ参考にしてください。
トランクルームとは?
トランクルームとは個人や企業の書類、物品等を収納する貸し倉庫施設のことを指します。限られたオフィスの収納スペースで効率よく業務を進めるために、日々使わない書類や物品をトランクルームに預けている企業も多いでしょう。具体的には、イベント時のみ利用する器具や家具、オフィス移転時の一時預かり、普段の利用はないが保管が必要な資料や書類、海外転勤者の一時的な荷物の預かり、在宅勤務者の営業ツール(商品サンプル)の保管などに利用されているケースが多いようです。
トランクルームにはいくつか種類があり、主に空調やセキュリティが整った「屋内型」、敷地内に設置されたコンテナを利用する「屋外型」、業者が荷物を預かって保管してくれる「宅配型」が存在します。保管する物の種類やアクセス頻度に応じて、適したタイプを選ぶことが重要です。
また、似たようなサービスに「レンタル倉庫」がありますが、両者には違いがあります。トランクルームは比較的小規模な保管に適しており、文書や備品などの管理に使われる一方、レンタル倉庫はより大きなスペースを確保できるため、在庫や資材、商品の保管といった業務利用に向いています。費用や立地、使い勝手にも違いがあるので、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
しかし、トランクルームサービスを提供している会社の中にも様々なサービスがあり、どの会社を選べばいいのか迷うという声を多く聞きます。どのようなポイントで選べば良いのか。次に、法人向けトランクルームの選定ポイントを4つご紹介します。
法人向けトランクルーム選定の4つのポイント
法人向けトランクルームにはさまざまな種類やサービスがあります。預けたい荷物の性質や頻度、保管期間、オフィスからの距離などによって、最適なサービスは異なります。以下の4つのポイントをもとに、自社のニーズに合ったトランクルームを選びましょう。
1. セキュリティ・耐火耐震対策
社外秘の文書や重要な備品を保管する企業にとって、セキュリティの高さは最も重視すべきポイントです。24時間監視カメラの有無や入退室管理体制、関係者以外の立ち入り制限の有無を確認しましょう。
また、火災・地震などの災害対策として、耐火性・耐震性のある建物かどうか、万一の際の補償や対応体制もチェックが必要です。安全に長期間保管できる環境が整っているかをしっかりと見極めましょう。
2. 荷物の種類と量
トランクルームの選定では、「何をどれだけ預けるのか」が非常に重要です。たとえば、書類だけでなく備品やサンプル品、什器なども預けたい場合、トランクルームの広さや搬入可能サイズが対応しているか確認する必要があります。
また、温度・湿度管理が必要なデリケートな物品を保管したい場合には、それらに対応している施設を選ぶことが重要です。用途に応じたスペース・機能を選びましょう。
3. 荷物の預けやすさ・取り出しやすさ
オフィスからの距離や、荷物の出し入れがどれほどスムーズに行えるかということも、法人利用にとっては大きなポイントです。車での搬入出が多い場合は駐車場の有無や搬入経路の広さを、利用頻度が高い場合は24時間出し入れ可能かどうかも確認しましょう。
さらに近年では、荷物の運搬や預けた物品の一覧を専用のWebサイトから写真で確認できるサービス、配達サービス、廃棄サービスを提供している会社もあります。業務効率を重視する法人にとっては、こうした機能も選定の決め手になります。
4. 保管環境
預ける荷物によっては、空調設備や湿度管理が整っているかどうかも確認すべきポイントです。特に紙類や精密機器などは、高温多湿の環境では劣化やカビの原因となるため、温度・湿度の安定した屋内型トランクルームが適しています。
また、屋外型やコンテナ型を検討している場合は、通気性や結露対策、直射日光の影響についても確認しておくと安心です。保管物の性質に合わせて、必要な保管環境が提供されているかを見極めましょう。
【参考記事】【法人向け】オフィスの荷物を預けたい!トランクルームやレンタル倉庫の用途・ニーズ別利用方法を解説
法人がトランクルームを利用するケース
法人がトランクルームを利用する目的は、単に「モノを預ける」だけにとどまりません。業務の効率化やコスト削減、スペースの有効活用など、さまざまなシーンで活用されています。ここでは、よくある法人利用のケースを4つご紹介します。
オフィス移転時の一時保管
オフィスの移転やレイアウト変更の際は、一時的に荷物を移動させる必要があります。新しいオフィスの準備が整うまでの間、トランクルームを一時的な保管場所として利用することで、作業スペースを確保しスムーズな移転を進めることができます。特に、移転前後の数週間だけ使える短期契約可能なサービスは、法人に重宝されています。
イベント用品の保管
展示会やセミナー、販促イベントなどで使用する什器やパンフレット類は、普段は使用しないが処分できない荷物の代表例です。これらを社内に保管するとスペースを圧迫しますが、トランクルームに預ければ必要なときだけ取り出せる柔軟な保管管理が可能になります。
備品や書類の保管
業務で使用する備品や、法的に一定期間保管が義務付けられている書類など、日常業務では使わないが保管が必要なものも多くあります。トランクルームを活用することで、執務スペースを有効に使えるようになり、オフィスの整理整頓にもつながります。
ネットショップの在庫の保管
近年では、ネットショップを運営する中小企業や個人事業主が、トランクルームを倉庫代わりに活用するケースも増えています。発送頻度や在庫数に応じて、必要な広さを選べるトランクルームは、倉庫を借りるよりもコストを抑えられるため、初期投資を抑えたいEC事業者にとって非常に便利な選択肢です。
おすすめの法人向けトランクルーム4選
次に、おすすめの法人向けトランクルームを4つご紹介します。
1. Stock MAMORU(日本パープル)
公式ウェブサイトURL:https://www.mamoru-kun.com/stockmamoru/
1972年創業の日本パープルが提供する法人向けトランクルームサービスで、大手企業の導入実績も多く、信頼性の高いサービスとして知られています。最大の特徴は、荷物の引き取りから保管、管理、配送、処分までを一括で任せられる点にあります。企業担当者が倉庫へ直接出向く必要がなく、専門スタッフが訪問して梱包・搬出まで対応してくれるため、現場の負担を最小限に抑えることが可能です。
また、預けた物品はWeb上で写真付き一覧で確認できるなど、IT管理面も優れており、在庫管理の効率化を図りたい法人にとっても非常に魅力的です。
サービスの特徴
実際に利用するうえで便利なポイントは次のとおりです。
- ・専門スタッフによる荷物の訪問引き取り・梱包・発送まで対応。手間をかけることなくトランクルームに預けることができる。
- ・専用のWebサイトから預けている物品を写真で一覧表示されるので、どの物品を預けているのか一挙に確認可能。(幅×奥行き×高さも計測されるため、Web上で確認できる)
- ・Web上でほぼ全ての依頼が可能
荷物の預けやすさ・取り出しやすさ
Stock MAMORUでは、預ける際にスタッフが訪問対応してくれるため、荷物の梱包や運搬作業を自社で行う必要がありません。荷物の量が多い場合や、社内の人手が限られている場合でも、手間なくスムーズに預けられます。
また、Webサイトから預けた物品の情報や写真をリアルタイムで確認できる管理機能があるため、倉庫に何を預けているのかを一目で把握でき、業務効率も向上します。必要に応じて、日本全国への配送依頼もワンクリックで可能です。
セキュリティ・保管環境
保管施設は耐震性に優れた専用の保管環境が整備されており、自然災害にも強い構造となっています。セキュリティ面でも、大手警備会社による24時間監視体制をはじめ、関係者以外の立ち入り禁止、入退出管理など、厳重な管理体制が敷かれています。
さらに、「Stock MAMORU」では、保管期間が終了した書類などの廃棄も安全に依頼可能です。機密文書や社外秘情報を含む資料を、適切なプロセスで処理できる体制が整っているため、情報漏洩リスクを最小限に抑えた運用が可能です。
保管物の機密性が高い企業や、長期保存が必要な重要書類の保管にも安心して利用できる環境です。
セキュリティ・保管環境のポイントを以下に整理します。
- ・耐震性が高い専用保管施設で保管
- ・大手セキュリティ会社による24時間監視体制
- ・関係者以外は倉庫内に立ち入り不可
- ・入退出を管理
- ・保管が不要になった書類などを安全に廃棄依頼できる
導入実績
「Stock MAMORU」は、大手企業や官公庁などでも利用実績がある法人特化型サービスです。長年の実績とノウハウを活かし、書類保管からIT資産、営業備品まで多様なニーズに対応できる点が評価されています。
業種や業態を問わず、セキュリティと効率性の両立を重視する法人に最適なサービスといえるでしょう。
押入れ産業のトランクルーム(押入れ産業)
公式ウェブサイトURL:https://www.oshiire.co.jp/scene/office/
1987年創業。全国40都道府県に拠点を持つ国内最大級のトランクルーム運営企業です。一般顧客を含めると北海道から九州まで延べ40万人が利用しており、法人向けには、保管のプロによる最適なサービス提案が受けられる点が魅力で、法人の多様なニーズに応じた柔軟な対応が期待できます。
サービスの特徴
押入れ産業が提供する法人向けサービスは、単なる保管にとどまらず、「預ける・管理する・届ける・処分する」までを一括して任せられる点にあります。全国に展開されたネットワークを活かし、安心して利用できるサービス設計がなされています。
主な特徴は以下の通りです。
- ・引取・保管・お届けまで一貫したサービスを提供。
- ・全国14ヵ所の倉庫でISO27001(ISMS)の認証を取得。
- ・文書を一括で管理・手配ができる「WEBオーダーシステム」を提供。新規集荷から保管文書の破棄を同システム上で手配可能。午前中の依頼で当日配送も可能。
- ・文書保管倉庫では関係者以外の入室を制限。
荷物の預けやすさ・取り出しやすさ
利用者の利便性を重視したサービスが多数展開されています。Web申し込みや即日契約に対応しており、急な保管ニーズにも迅速に対応可能です。事前に連絡をすれば、途中出し入れや追加入庫なども自由に行えます。
セキュリティ・保管環境
文書の長期保管にも対応可能な施設設計で、管理体制も明確です。
具体的には以下のようなセキュリティ対策と保管環境が整えられています。
- ・防塵、防カビに優れた安全なコンテナを利用。
- ・有人管理の倉庫内でコンテナを保管。
3. キュラーズのトランクルーム(キュラーズ)
公式ウェブサイトURL:https://www.quraz.com/
屋内型トランクルームとして日本最大級の店舗数と安心感を誇るキュラーズ(Quraz)。2001年の創業以来、全国の主要都市に68店舗を展開しています。
サービスの特徴
キュラーズでは、法人利用においても無駄のないスペース選びができるよう、Boxタイプから10畳以上まで、100以上のサイズバリエーションを用意しています。
荷物の預けやすさ・取り出しやすさ
以下のようなサービスにより、日常的な出し入れや急な保管ニーズにも対応可能です。
- ・ほぼ全ての店舗の敷地内に専用の無料駐車場を完備。
- ・無料で利用可能なシャトルサービスあり(1回のみ、地域限定、往路のみ利用可能)。指定の日時にキュラーズ・シャトルが引取場所まで伺い、シャトルには1.6畳分の荷物を搭載可能。
セキュリティ・保管環境
屋内型ならではの安心感と、法人の重要書類や機材の保管にも最適な以下のような設備が特徴です。
- ・ビル1棟まるごとトランクルームとして営業。
- ・建物全体でセキュリティを一元管理。
- ・防犯カメラの設置はもちろん、スタッフによる巡回監視あり。
- ・建物入り口での入退館管理。
- ・利用中のフロアのみのエレベーター制限。
- ・スペース別の施錠。
- ・最新の空調システムを全店舗で導入。収納フロア内の温度・湿度管理を徹底し保管物を守る。
4. バスターズロジテック
公式ウェブサイトURL:https://www.busterslogitech.co.jp/
株式会社バスターズロジテックは、保管だけではなく、オフィス家具のレンタル、再生、買取、廃棄までトータルサポートする独自のサービススタイルを提供しています。オフィス移転やリニューアル時の一時保管ニーズに強みを持つほか、買取の実績は業界トップクラスで、年間20,000社以上・商品数にして25万品以上の取引実績があります。
サービスの特徴
バスターズロジテックは、保管だけではなく、オフィス家具のレンタル、再生、買取、処分までワンストップで対応する一貫した運用体制が最大の特徴です。
そのほか、以下のような特徴があります。
- ・預けている物品等は、専用サイトItem Cloudで確認が可能。
- ・クリーニング・修理(再生)サービスもあり、保管中に状態を整えたうえで再出荷可能
荷物の預けやすさ・取り出しやすさ
業務効率を重視する法人にとって、利便性の高いポイントは以下の通りです。
- 専用マテハン機器およびトラック・作業員の手配で、搬入・搬出の手間を大幅に軽減
- 全国のレンタル倉庫ネットワークを活かし、拠点近くで対応可能
- 再出荷は最短3営業日〜全国へ対応
セキュリティ・保管環境
法人の大切な什器やICT機器を安心して預けられるよう、専用の倉庫で適切な管理体制が整えられています。また、Web上で物品の状態や所在を「見える化」できるシステムも導入されており、在庫確認や管理作業がスムーズに行える点も大きな魅力です。
まとめ
法人がトランクルームを利用する理由は、オフィス移転時の一時保管や備品・書類の整理、在庫の管理など多岐にわたります。限られたオフィススペースを効率的に使い、業務環境を最適化するうえでも、外部ストレージサービスの活用は今や有効な選択肢の一つです。
トランクルームにはさまざまな種類やサービスがあり、選定にあたっては「セキュリティ・耐火耐震性」「荷物の種類と量」「出し入れのしやすさ」「保管環境」といった複数の視点から、自社のニーズに合ったものを見極めることが重要です。
本記事で紹介した4社は、それぞれに異なる強みを持っています。自社の利用目的に最も合致するサービスを選び、業務効率とコストバランスを両立させるトランクルーム活用を進めてみてはいかがでしょうか。
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