UTM

【UTM】

UTMとは、Unified Threat Managementの略で、統合脅威管理と訳されます。複数のセキュリティ機能を1つのハードウェアに統合し、ウイルスや不正アクセスなどの脅威からネットワークを総合的に保護する施策を指します。

 

UTMはファイアウォールやVPNだけでなく、IPS/IDS、アンチウイルス、アンチスパム、フィルタリングといった5つの機能を軸に構成されており、必要な機能だけを個別に導入し、管理する運用コストを軽減することも可能です。また、企業の条件に応じてオーダメードで搭載する機能を選ぶこともできます。

 

UTMを構成している5つの機能は具体的に以下のような役割を持っています。

 

①ファイアウォール

コンピュータやネットワークの外部に設置し、外部からの攻撃や不正アクセスから保護するためのソフトウェアやハードウェア。

②VPN

Virtual Private Networkの略。カプセル化・暗号化によりネットワーク間の安全な通信を実現します。

③IPS/IDS

IDSは不正侵入検知システム、IPSは不正侵入予防システムのこと。これらをファイアウォールと組み合わせることで、ファイアウォールだけでは防ぎきれない脅威を正しく検知、予防することができます。

④アンチウイルス、アンチスパム

アンチウイルスはウイルスの働きを抑制し、感染からコンピュータを保護。一方アンチスパムは、悪質サイトからの迷惑メールを自動的に分類し、削除することができます。

⑤フィルタリング

アダルトサイトや動画サイトなど、悪質なサイト、あるいは業務中に閲覧するべきではないサイトの閲覧を制限する機能のこと。