2024年1月24日お役立ち情報
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防災備蓄のオフィスでの保管場所は?保管の注意点も解説

万が一の災害に備えた防災備蓄品を倉庫や物置の奥に置いていませんか?防災備蓄品はいざという時に素早く使用できるよう、分かりやすく持ち出しやすい場所に保管しておく必要があります。

そこで本記事では、オフィスにおける防災備蓄の最適な保管場所や保管時の注意点について解説します。

防災備蓄について

多くの避難所では万が一の災害に備えた防災備蓄品が準備されていますが、災害の程度によっては帰宅が困難な状況が発生するため、企業においても防災備蓄の確保が必要です。東日本大震災では首都圏で公共交通機関が止まり、多くの帰宅困難者が発生し問題となりました。

災害時、従業員を社内で保護するためには最低でも3日分の防災備蓄品が必要だと言われています。防災備蓄品には水や食料のほか、簡易トイレ、衛生用品、懐中電灯やラジオなどが挙げられますが、いずれも電気や水道などのライフラインが寸断してしまうことを想定して準備しておかなければなりません。

防災備蓄品の種類や量については以下の記事をご参照ください。

関連記事 「企業における防災備蓄を考える。オフィスで何を備えるべきか?」

また、災害時に防災備蓄品をスムーズに使用するためには、保管場所や保管状態にも注意が必要です。防災備蓄を確保していたとしても、持ち出せない、使用できないという状況ではその効果が半減することに繋がりかねません。

保管場所について

社内における防災備蓄の最適な保管場所としては、以下のような場所が挙げられます。

  • ・オフィス内のキャビネット
  • ・従業員の個別デスク
  • ・倉庫や空き部屋
  • ・休憩室や会議室の一角

いずれも、防災備蓄品は「災害時にすぐ持ち出せる場所」に保管しておくことがポイントです。その他にもいくつか注意点がありますので、次に見ていきましょう。

保管場所の注意点

ここでは、以下の6つをピックアップして解説します。

分散して配置する(分散備蓄)

災害時はどのような事態が発生するのか予測できないものです。保管場所まで辿り着けない、保管場所のドアが開かないといったケースが考えられるため、防災備蓄品は1か所にまとめるのではなく複数か所に分散して保管しておくと良いでしょう。また、1か所に保管していると、そこに至るまでの通路が一つしかないことが迅速な対応を阻害してしまうなど、持ち出しに時間がかかる可能性があります。そのため、各フロアに保管しておきましょう。あらかじめ従業員個人のキャビネットに3日分の防災セットを配布しておくことも一案です。

すぐに取り出せるようにしておく(どこに何があるのか共有しておく)

せっかく防災備蓄品を準備していても保管場所が共有されていなければ、対応が遅れ二次災害を招いてしまいます。災害発生時の対応フローとともに防災備蓄品の保管場所についてはすべての従業員へ周知徹底しておきましょう。

誰が見ても一目で分かるように防災備蓄品の中身や量などを段ボールやケース、あるいはリストに明記しておくことが大切です。また、昨今の食品ロスへの意識の高まりなどから、賞味期限を記載して管理しておくことも重要です。

階段で搬出可能な場所へ

災害時はエレベーターが利用できないケースがあります。そのため、エレベーターを使用しない防災備蓄品の搬出経路を想定しておく必要があるでしょう。階段で搬出しやすい場所に、持ち出しやすい形で保管します。

消防法に注意する

備蓄品の保管場所について、消防法をクリアしているかを確認する必要があります。具体的には、以下のような点をチェックしましょう。

  • ・廊下や階段の前に段ボールを積み上げて通路を塞いでいないか
  • ・火災報知器やスプリンクラーに干渉していないか
  • ・機械室に備蓄品を保管していないか

転倒防止・落下防止

地震発生時は棚が転倒する恐れがあります。せっかくの備蓄品が落下して使用できなくなってしまっては、本末転倒です。さらに、備蓄品を持ち出す際に段ボールが落下して、事故に繋がる可能性もあるでしょう。対策としては、ロープなどで棚を固定する、滑り止めシートを敷くといった方法が挙げられます。他にも、重い物は棚の下側に置くなど収納方法を工夫して、転倒・落下しにくい仕組みを作ることが重要です。

浸水や湿気のリスクに配慮

台風や大雨、洪水など水害の際に注意しておきたいのが浸水のリスクです。保管場所が浸水の可能性があるかどうか、地域のハザードマップで確認しましょう。

また、湿気の高い保管環境では備蓄品にカビが生えたり劣化したりする可能性が考えられます。地面に直接段ボールを置かない、乾燥剤を使用するなどして、保管環境にも配慮しておきましょう。

保管場所がない場合は、利用していない備品をストックルームへ預けることも一案

以上のように、防災備蓄品の保管場所にはいくつか注意点がありますが、そもそも膨大な量の防災備蓄品を保管するスペースがないという企業もあるのではないでしょうか。そのような場合は、利用頻度の低い社内の荷物をストックルームへ預けることをおすすめします。

ストックルームには屋外・屋内、有人・無人など様々なタイプがありますが、法人の場合はオンラインで荷物の預け入れや管理ができる「宅配型トランクルーム」が便利です。防災備蓄を準備する機会に、宅配型トランクルームを利用したオフィス整理を検討してみてはいかがでしょうか。

宅配型ストックルームサービス「ストックマモル(Stock Mamoru)」/日本パープル

宅配型トランクルームサービスの中でも、おすすめのサービスをご紹介させていただきます。株式会社日本パープルが提供するストックマモルは配送してくれるトランクルームとして、集荷から保管、Web上でデータ管理、廃棄もしてくれる一気通貫型のサービスです。預けた物がWEB上で写真で一覧表示され、荷物を効率的に管理できます。こういった点が評価され、導入社数は1000社を超えました。防災備蓄の見直しを一つの契機として、荷物・物品管理全体を大きく見直してみることも一案です。

防災備蓄は適切な場所に保管しよう

災害時に企業を持続可能に運営できるよう、個人だけではなく法人においても防災備蓄が重要性を増しています。また、災害時に素早く適切に使用できるようにするため、持ち出しやすい場所に保管しておく必要があります。上記の注意点を参考に、社内の最適な保管場所について慎重な検討を行いましょう。

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企業の災害対策については以下の記事でも解説していますので、ご一読ください。

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