【社内にバリスタが常駐!?】オフィス移転に会社の理念を込めた、株式会社ドリコムを訪問

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働きやすいオフィスのレイアウトを考えたり、会社の成長に伴いオフィス移転をすることは、総務にとって大事な仕事。
しかし、せっかくオフィスにこだわるなら、社員が満足するだけでなく、社外にも会社の理念をアピールできるようなオフィスにしたいものです。

そこで今回は、オフィスのインテリアをアンティークで揃え、社内にバリスタが常駐する本格的なカフェを構える株式会社ドリコムに、オフィスへのこだわりや社内外にもたらす効果をお伺いしてきました。

株式会社ドリコムって何をしている会社?

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2001年に、代表取締役社長の内藤裕紀氏(以下:内藤氏)が京都の一軒家で立ち上げたという株式会社ドリコム(以下:ドリコム)。内藤氏はまだ学生だったときに、ドリコムをスタートさせました。

現在はモバイル向けコンテンツやインターネット広告など、様々なサービスの企画・開発を行うインターネットにおける「ものづくり」を行っており、「ゲーム事業」「広告・メディア事業」をコアビジネスとしています。

数人で立ち上げたドリコムですが、事業の成長に伴い、今では約280人(正社員・契約社員)に。人数の増減などもあり、京都の一軒家時代から数えると7回のオフィス移転を行っているそうです。

細部まで会社の想いが込められている!オフィスのこだわりポイントは?

そんな7回のオフィス移転を経たドリコムの、現在のオフィスのこだわりポイントを紹介していただきましょう。

オフィスの入り口〜MTGルームまでに出会える、数々のこだわり

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来客がオフィスに訪れた際、まず初めに探す受付の電話
実際にアメリカで使われているという本物の公衆電話が設置されており、早くもインテリアへのこだわりが伺えます。

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先ほどのお洒落な受付の電話で担当者の方へ連絡し、待っている間の来客用のソファがこちら。ソファをはじめとする様々な家具は、アンティークショップを周ったり、オーダーメイドをしたりしたものもあるそうです。

まもりの種編集部で実際に座ってみたのですが、座り心地はふっかふか。見た目もお洒落で、いつまでも座っていたくなるようなソファでした。

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また、来客用のMTGルームには上の画像にある発明家や偉人たちの名前が付けられています。

社長の内藤氏は、「世の中に新しい驚きを与えるような、発明家になりたい」という想いからドリコムという会社をつくったのだそう。ものづくりの会社で働くドリコムの社員1人1人も日々発明を繰り返しています。

EDISON(エジソン)やGAGARRIN(ガガーリン)などの偉人たちの名前と並ぶ「WE」は自分たちを表しており、「自分たちも世の中に新しい驚きやワクワクを与えるような発明をするんだ」という熱い想いが込められています。

都内で1番美味しいコーヒーが社内で飲める!?バリスタ常駐のこだわりカフェ

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こちらは、1番のこだわりだというカフェ。ドリコムに入ると受付のすぐ横に、お洒落で広々としたこちらのカフェが目に入ります。

お客様との打ち合わせや、社員が気分転換をしたり集中したりしたい時の仕事スペース、また就活生のオフィス訪問や社外をまたいだ勉強会など、様々な用途で活用しているのだとか。

経営陣はじめ移転プロジェクトメンバーが、都内のありとあらゆるカフェでコーヒーを飲み歩いた結果、「カフェラテ」がびっくりするくらい美味しかったという「ON THE CORNER」。何とドリコムの社内カフェ専用に、「D ON THE CORNER」を設置し、バリスタの方が常駐しているのだそうです。

そのため、社員の方々はいつでも本物の機械を使って本物のバリスタが淹れた、本格的なコーヒーを飲むことができます。

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我々、まもりの種編集部もこだわりのコーヒーと、そして就活生に人気だというオレンジジュースをいただきました。「東京で1番美味しいコーヒー」と言うだけあり、本当に美味。他のお店のコーヒーでは物足りなくなってしまいそうです。

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さらに、壁側にはアンティークの置物やボードゲーム、本などが飾られている大きな棚が設置されています。

こちらの棚も、選び抜かれた一枚板などを使用して作られており、細部までぬかりないこだわりが散りばめられています。

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ちなみに本棚にある本は、社員の方達がおすすめの本を持ち寄って置いており、「しぇあぼん」として他のメンバーがいつでも読めるようになっているのだそう。

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各本の表紙の裏には、誰がおすすめする本なのか、名前を書いたシールが貼ってあります。こちらは社長である内藤氏おすすめの本のよう。

社長や他の社員に本をおすすめされ、実際に読んでみようと思ったものの「毎日忙しくて買いに行くのが面倒になってしまい、結局読めていない…」ということも多いのではないでしょうか。しかし直接相手と話さなくても相手がおすすめする本を知ることができ、さらにその場でその本を読むことができる「しぇあぼん」

非常に画期的なシステムです。

どうしてそこまでこだわるの?実際の効果はどうなの?

こだわり抜かれたアンティーク品の数々や、社内カフェ本場のコーヒー。どうしてここまでこだわるのでしょうか。また、それらのこだわりは社内外の方々にどんな影響を与えているのでしょうか。

広報の下村さんと、人事の嶋根さんにお話を伺いました。

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画像左:広報の下村友香さん、画像右:人事の嶋根啓介さん


ーオフィスのレイアウトやインテリア、そしてカフェなど本当に細部までこだわってらっしゃると思うのですが、どうしてここまでこだわるんですか?

 

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「ドリコムはものづくりの会社なので、良いものを作るということを第一に考えています。
良いものを作るにはまず、自分たちが良いもので囲まれているということが重要です。

そのため、インテリアもカフェも、全てこだわり抜いて本当に良いと思うものばかりを揃えました。」


ーそうなんですね。たしかに、ものづくりをする人たちが無機質なオフィスで働いていたら感性は磨かれないですよね。
今回のオフィスのレイアウトやインテリアは、社長さんを筆頭に、社員の方みなさんで考えられたんですか?

shimomurasan

「それが、違うんですよ。弊社の理念がwith entertainmentなんですが、これは「人々の期待を超える」サービスをつくるという意味があります。

ドリコムで、with entertainmentを体現する話があるのですが

“毎日行く食堂で毎日頼むカレー。ある日、カレーとは別に思いがけずみかんが付いてきた。「いつもきてくれるから」と言ってつけてくれたみかん。うれしくて自然に涙がこぼれた”

という話です。なんだか嬉しい気持ちになりませんか?」


ーたしかに。いつもの昼食なのに、いつもよりハッピーな気持ちになれます。

 

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「このみかんのように、たいしたことではないけど、嬉しいこと、小さいことだけど期待以上のものを作ろうということを弊社はとても大切にしています。

そんなwith entertainmentという理念なのですが、今回のオフィス移転時にも込められていて…。実はこのオフィスは、社長の内藤と、少数の移転プロジェクトメンバーだけで詳細を決めていたんです。」

 

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「もちろん、それまでに社内全体で理想のオフィスや理想の環境を聞かれたりはしていたんですが、実際どういったオフィスになるかは誰も知らされていなくて…

ただのオフィス移転だと思って引越し当日来てみたら…カフェはあるし、本物のバリスタはいるし、インテリアはお洒落だし、みんな驚いた後大喜びでした(笑)。」


ーそれはすごく驚きますよね!
社長自ら、オフィス移転までwith entertainmentを忘れないとは、流石です!

そういった、想像以上にワクワクする環境で働くことは、社員の方々にどんな影響を与えていますか?

 

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「やっぱりクリエイティブな会社なので、クリエイティブな環境で働いていると、働きやすいです。

あと、会社の理念がオフィスに表れているので、理念の浸透という意味でも良い影響を与えていると思います。」

 

shimomurasan

社内だけでなく社外への影響もかなり大きいと思います。
例えば、クライアントさんと打ち合わせする時に弊社にお呼びしやすいですし、カフェという業務スペース以外の開けた空間があるので、他社さんと勉強会をする時なんかも場所に困りません

オフィス訪問に来る就活生や、面接を受けに来る中途の方々からも良い反響をいただいており、採用という面でもかなり役立っていますね。」

 

会社の理念を社員に肌で感じてもらうために、こだわり抜かれたドリコムのオフィス。
社内だけでなく社外からも反響が大きく、人が集まる場所として様々な役割を果たしているようです。

社員のモチベーションを上げるのはもちろん、社外にもアピールできるオフィスづくりを

「社員が増えて手狭になってきた…」
「業務の成長に伴い、今のままのレイアウトだと働きづらい…」

働く環境を改善するために行われるオフィス移転やオフィスの改装

しかしせっかく行うのであれば、ドリコムのように内からも外からも会社の理念がしっかりと見えるような、肌で感じられるようなオフィスにしてみてはいかがでしょうか。

社員のモチベーションが上がるだけでなく、社外からも様々な良い出会いがやってくるかもしれません