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全員の給与を全員が知っている!?アクロクエストテクノロジーが創る理想の会社とは


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個人の働き方が多様化する昨今、企業も時代の流れに合わせ常に変化をしていかなければなりません。

だからこそ、企業も様々な社内制度を施し、それをしっかりと定着させ、実践していくことが大切になってきます。とはいえ、どのように社内制度を整えていけば良いのかわからないという担当者の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回、お話を聞いたのは様々な社内制度を実践し、「働きがいのある会社ランキング2年連続一位、日本でいちばん大切にしたい会社大賞 審査委員会特別賞」など多くの賞を受賞している企業、アクロクエストテクノロジー様の取締役副社長、新免玲子氏。担当者が気になる“どのようにして社内制度を作っているのか”ということや、働きがいのある会社2年連続一位に輝く会社の内情を伺って参りました。

※「まもりの種」は保護(まもる)くんの日本パープルが運営しております。

200ある社内制度を決めるのは社員全員が参加する「全体会議」

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アクロクエストテクノロジー様は、システム開発・支援事業やシステムコンサルティング事業などを幅広く事業を展開している会社です。

取締役副社長の新免氏は、“会社を元気にする51の「仕組み」”という本も出版しています。この書籍ではアクロクエストテクノロジーで取り組んでいる社内制度を51紹介しているのですが、実際は200ほどの社内制度の中から、一般的な企業でも取り組みやすいものを、51抜き出したそうです。

新免氏:「社内制度を決めるのは社員全員が出席する『全社員会議』で決められます。弊社はそれをMA(Meeting of All staff)といい、現在の社内制度もそのようにして決められました。勿論、副社長である私も”一人の社員”として、所定のフォーマットで提案し、全員の意見を聞かなければ社内制度を実施出来ません

副社長である新免氏でさえも全社員会議で実施したい社内制度の概要や狙い、それを実施してどのような効果があるのか?ということを説明しなければならないそう。これは、一般的な企業とは大きく違います。

新免氏:「新入社員に対して、入社してからすぐ伝えることがあります。それは『上司を疑え』ということです。何事にも疑問をもち、自分で考える。それがとても大事なことだと入社後すぐから伝えていくからこそ、MAで上司が提案した制度にも意見を言うことが出来るのです

会社というもの自体を、社員全員が他人事として捉えず問題解決のために思考することが出来る。そして会社が社員のことを信じているからこそ可能なのです。

「誕生日の社員を主役に」心とオフィスを彩る、“花一輪”制度

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※数々の賞を受賞しているアクロクエストテクノロジー様

社長や副社長が「一人の社員」となって、全員で決められる社内制度。それでは具体的に、どのような制度があるのでしょうか。いくつかお聞きしていきたいと思います。

新免氏:「私が提案したもので一番のお気に入りは、『花一輪』という制度です。誕生日の社員に全員から花を一輪プレゼントするという制度なのですが、こちらを導入した背景にはみんなを元気づけたいという思いが強くありました。今ある制度の中でも社員達も一番のお気に入りだと言います

みんなを元気づけたいという想いの裏には、ミスをしてしまって落ち込んでいる社員を明るくしたいという想いがあったそう。同社はどこの企業でも行くことの出来たトップクラスの学歴を持った社員が多いため、仕事はしっかりとコミットしてくれている。だからこそ、ミス一つで真面目で大切な社員が落ち込んでいる姿が見ていられなくなってしまったと言います。

新免氏:「弊社は業務内容上、理系が9割近くになり、院卒が7割近くになります。ですので、時々研究室みたいに静かになってしまうこともあるんですね。だからこそ、誕生日の社員のデスクに用意した花瓶に一輪ずつ花が増えていくことでその人も明るくなり、無機質になりがちなオフィスの雰囲気もパッと明るくなります。また、花に心を託して送るということを理系の社員達もとてもいいやり方だと思っています

更にこの制度によって、普段あまり話さないような社員同士のコミュニケーションも活性化されていったそう。また、ミャンマーにある支社でも同じ取り組みがなされていて、国は違ってもとても好評だそうです。

「仕事だけして後悔してほしくない」30〜35歳までに支払われる婚活サポート費

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そして2つめが“婚活サポート”という制度です。

新免氏:「前述したとおり、理系出身者が多いので人付き合いがあまり得意でない社員が多いんです。ですので、この制度は30歳〜35歳の結婚適齢期の社員に対して給与の他に婚活サポート費として、1万円支払うという制度です。実際、この制度を始めてから6人ほど結婚する社員が出ました

社員が交際相手を見つけることは、会社にとって関係のないことだと普通は感じます。しかし、同社は社員のことを深く思いやるという意識が強いということがこの制度を通しても見えてきます。

その社員を大事にする社風もあり、新免氏が感動することがあったと言います。

新免氏:「この婚活サポートは結婚するまで払われ続けるモノですが、一人の社員が突然『彼女が出来たので私はもうサポート費はいりません』と言ってきたのです。それを言わなければ結婚するまで一万円収入が増えるというのに自らそれを言ってきたんですよ。私はとても感動してしまいました

もし自分を“もらう側”に置き換えた場合、それはなかなか出来ないことだと思います。しかし、アクロクエスト様の社員は自ら言う。その行動一つとってみても社員の方たちが、会社の事を考えているということが分かります。

社員の家族も思いやる。配偶者の誕生日休暇

そして3つめの配偶者誕生日休暇という制度。こちらはその名の通り配偶者の誕生日はお休みをとることが出来るというもの。

新免氏:「結婚している社員が頑張って働けるのは、配偶者のおかげということが多いと思うんですね。周囲のプロジェクトメンバーや部下はこの日に向けて確実に休みが取れるように仕事を引き取ってくれます。配偶者の誕生日にはお休みをとって『ありがとう』といえる社員になってもらいたいという願いもあるんですよ

これを実行するためには、社内の風通しが良くなければなかなか実践出来ません。配偶者の誕生日だから仕事を引き取るということは忙しい場合、なかなか出来るものではありません。

社員全員がみんなの給料を知っている!全体査定制度

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社内の風通しの良さ。それは多くの制度で培われてきたものです。
それを如実に表すものが全体査定(ハッピー360)という制度で、社員の給与は社員全員で話し合って決めるというもの。そのため上位職位者から新入社員に至るまで全員が各人の給与を知っているのです。

新免:「360の由来は、一方的に給与を決めるのではなく360度の視点からその人を見るという意味です。普通の会社では上司が一方的に給与を決めることが多い。しかし、それでは納得がいかない人も出てきます。成果や数字で評価することは簡単ですが、数字では見えない部分、仕事へのスタンスや人間力という部分をみんなで評価すること。それがとても大切なのです

みんなの給料を知っていたらギクシャクしてしまうこともあるのではないか…普通はそう考えてしまいます。しかしそんなことはないそう。それは論理的な思考を基軸とした考え方が根底に流れているからだと言います。

新免氏:「例えばある社員が『死ぬほどやりました』と言うことがあったとします。そうしたら必ずどれくらいやったのか数値化して下さい。という様にしているんです。その人の死ぬほどが違う人には死ぬほどではないかもしれない。だから必ず数値化をしてもらいます

このような論理的な考えがしっかりとあり、それを踏まえて人を見るからこそ、同社のような給与査定方法が可能なのかもしれません。

会社が人を作り、人が会社を作っていく

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アクロクエスト様が運用している社内制度は前述のとおり200ありこれだけではありません。

同社の社員理念は「価値ある人生を 価値ある仲間と 共に切り拓く」というもの。この社員理念も1年かけて社員全員で作ったと言います。そして、給与も社内制度も全ての社員全員で決めていく。これは会社を自分たちが作っているという当事者意識を全員が持たないと出来るものではありません。

新免氏:「私達が生まれた時にはGoogleもマイクロソフトもありませんでした。でも若い人が生まれた時にはありましたよね?若い人たちは、そもそも育ってきた環境が全く違うんです。いくら社長が優秀だとしても、このような若い人の新しい考えを取り入れていかない会社は劣化していきます。だから若手からベテランまでフラットに社員みんなで考えることを大事にしているんですね。みんなで会社を作っているから、私がいなくなった後も社内の若手が会社の未来を作っていってくれると信じています。全く憂いなどありません。果たしてどうなるのか未来が楽しみですね

社内制度は決して一人で考えるものではないことだと、アクロクエスト様のお話を聞いて感じました。
一般的な企業では少人数で話し合って決めてしまうことも多いもの。しかし、それでは施行されたとしても、当事者意識はなく定着したとしても不平や不満が起こってしまうこともあるでしょう。

だからこそ、社内制度を社員全員で考えるということは一人ひとりが責任を持ち、“会社の未来”を“そこで働く人を作っていくこと”を自分事として捉えるということに、ほかならないのです。

なお、アクロクエスト様は25年間培ってきたノウハウを生かして「組織いきいき実践勉強会」を行っているそう。
会社づくりや社内制度に迷っている方はお話を聞いてみるのもいいのではないでしょうか。
詳細情報:https://www.acroquest.co.jp/iki-iki/

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