紙の削減やリサイクルの方法とは?企業のサステナビリティ施策にも貢献

昨今、環境や社会、経済にバランスよく配慮しながら持続可能な事業活動を営むという「サステナビリティ」が、広く認識されつつあります。サステナビリティへのアプローチ方法にはさまざまなものがありますが、今回は「紙の削減やリサイクル」について取り上げます。

紙への取り組みは比較的早くから取り組まれてきましたが、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。

環境配慮要請は高まる一方

まず、社会情勢に目を向けてみましょう。日本政府は2020年10月、2050年までに地球温暖化ガスの排出量を実質ゼロにすることを表明。企業や自治体の取り組みも加速しています。また、日本のみならず、海外でも先行した国や事例が多く生まれていることは報道のとおりです。

このように環境配慮要請が高まる中、サステナビリティへの取り組みは、企業が当たり前に実施していくこととして定着していくでしょう。このサステナビリティへのアプローチには、「事業を通じて貢献する方法」と「自社内での取り組み」の2つがあります。

紙に対するアプローチは、多くの場合「自社内での取り組み」に当てはまるでしょう。今一度、紙削減を含めて、自社の取り組みを見直すときにきていると言えるのではないでしょうか。

紙の削減やリサイクルの意義


次に、なぜ紙を削減したりリサイクルしたりする必要があるのか、その意義を確認していきます。ここでは、「森林資源を保護する」ことと「ごみを減らし循環型社会を構築する」ことという、大きく2点に分けておさらいします。

1.森林資源を保護する

紙は、もともと木材からできています。林野庁が発表しているデータによると、2017年の森林蓄積(森林を構成する樹木の体積で、森林資源量の目安となる指標)は52億4200万立方メートル。1966年と比べて約3倍になっています。

一方、RISI Annual Reviewによると、2018年の日本の一人当たりの紙・板紙の消費量は201,8kg/年、全体で25,459千トンと、それぞれ世界では第6位、第3位と高い消費量となっています。いくら森林蓄積が増えているといっても、森林は、多様な生態系を維持し、二酸化炭素を吸収する大切な資源。保護・再生していくことが必要です。

2. ごみを減らし循環型社会を構築する

ごみを減らし、循環型社会を構築するための対策が様々な分野で進んでいますが、紙も重要な要素です。紙の回収やリサイクル技術は比較的古くから確立されています。また、日本の古紙回収率と利用率はそれぞれ81.3%と65%(RISI Annual Reviewより)で、世界でも高いレベルにあります。回収ルートや高いリサイクルの技術も確立されているため、オフィスや工場においても、ごみ削減やリサイクルを前提とした仕組みによって、資源を循環させる社会の構築が求められています。

オフィスでの紙の削減方法とは?


紙削減やリサイクルの意義についておさらいしましたが、その方法とはどのようなものがあるでしょうか。まず、紙の削減方法についてご紹介します。

目標を定め、見える化する

紙削減やリサイクル目標を定め社内で共有することが、最初に着手すべき点です。その際、上記に述べた意義も改めて共有することが大切です。そして、忘れがちなのは、目標に対する状況を見える化するということです。月ごとや3ヶ月ごとの進捗率などを社内ポータルサイトやコピー機に掲示をしておくことで、意識づけができます。

また、ちょっとしたルールを決めておくことも有効です。下記で3つのルールの例を見ていきましょう。

ルールの例①:プレビューや枚数を確認してから印刷へ

用紙サイズの設定ミスや誤字脱字など、単純なミスで何度も印刷しなければならない状況を避けましょう。また、必要以上の部数を準備してしまい、使われずに廃棄してしまったという経験のある方もいるでしょう。予め部数を確認しておくことが望まれます。アナログな方法ではありますが、意外と重要な点です。

ルールの例②:両面印刷や複数ページを1枚で印刷

社内会議や非公式な場面では、例えば両面印刷や複数ページを1枚で印刷することを義務にするなどの徹底を図ることも一つの方法です。このルールが徹底されていると、上司や役員への報告においても両面印刷などがしやすい雰囲気をつくることができます。

ルールの例③:ペーパーレス化の推進

ペーパーレス化推進の必要性は以前からも叫ばれてきましたが、まだまだ改善の余地がある場合があります。リモートワークの急速な普及に伴い、電子印鑑やクラウドの普及など、ペーパーレス化が徹底できるような状況になってきました。従来から実施していたペーパーレス化を、このタイミングでさらに進化させてみてはいかがでしょうか。

紙のリサイクルと情報管理を同時に進める

しかし、利用量の削減といっても、顧客への説明資料や契約書作成など、すべての紙の量を削減することは至難のわざです。

そこで、紙のリサイクルを同時に進めていく必要があります。オフィスでの紙のリサイクルについては、さまざまな対策が取られていますが、一点留意すべき点は、オフィスから出る紙の多くは機密書類だということです。情報管理は企業の信頼度にも直結する重大事項であることから、機密処理の方法については社内で周知徹底される必要があることは言うまでもありません。そのため、この情報管理の観点と合わせてリサイクルをしていくことが重要です。

日本パープルの機密処理サービスと二酸化炭素排出削減

日本パープルの機密抹消処理サービスでは、特殊破砕機で紙に含まれる繊維をリサイクルに適した繊維の長さを保ちながら破砕がおこなわれます。その後、風力選別機で不純物と紙資源に分別。再生紙としてリサイクルされます。

実績ベースでは、10年間の累積で約18,000トンの二酸化炭素排出が抑制できました。同時に、紙を再び資源として循環させることができます。森林伐採抑止量や二酸化炭素排出抑止量の目安を記載した書類を、抹消処理証明書と合わせて発行しています。

例えば、三菱商事ケミカル株式会社様は、「紙の使用量を減らす」という目的のもと、日本パープルのサービスを利用し、着実な成果を挙げています。詳細はこちらの記事をご参照ください。

また、日本パープルが提供する機密抹消処理サービスの一つである「保護(まもる)くん」は、従来の機密処理における課題であった運搬から処理までを人の目に触れることなく一社完結型でおこないます。ホチキスやバインダーなどもそのまま廃棄しても問題がないため、多くの機密書類を一気に処理できます。さらに、先に述べた特殊な工程を使って、破砕と分別がおこなわれるため、環境に配慮されている方法としても好評いただいています。

保護くん

【参考】RISI Annual Review 2019

Smart保護くん


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