導入事例

小さな薬局のスペースを有効活用。書類保管サービスで処方箋を保管

「まちのあかり」として地域住民に寄り添う

株式会社なの花東日本は調剤薬局チェーン「なの花薬局」を全国430店舗展開しているメディカルシステムネットワークグループとして、関東甲信越、一部東海エリアの88店舗の調剤薬局を運営している。高度の専門知識による調剤、在宅訪問への積極的な取り組み、医療連携による細やかなケアの実施、地域に根差したサービスを提供。この他、健康イベントやこども薬剤師体験、地域のニーズにこたえるためのイベントの実施、一般用医薬品やアロマハーブ等の販売を積極的に取り組んでおり、地域住民に必要とされる地域薬局を目指している。

今回は、書類保管サービスの導入に至った背景、導入後の効果などについて話を伺った。

企業名

株式会社なの花東日本

URL

管理部 村松 照泰 様

導入商品・サービス

  • 書類保管 SHOKO

書類保管サービスご利用前の課題

薬局は、消費者の健康を守るため、行政の許可を得なければ開設してはならないことが法律で定められている。無事、許可が下り店を開けたとしても、その後は保健所から定期的な検査が入る。そんな特殊な事情を抱える業界のなの花東日本様はどんな課題があったのだろうか。

村松様:
薬局は許可制の事業なので、年に1回ないし数年に1回、保健所の方が急に検査にくることがあります。そのとき、処方箋を検査することもあるのですが、今までは物理的にストックしていたところから探す必要があり、手間と時間がかかっていました。

また、保管場所の確保が必要でした。東北や北海道などの店舗は専用倉庫があるくらい広いんです。しかし、関東圏は建物が過密しているため、店舗の面積が小さくならざるをえない支店が出てきます。毎日の日報やレシートなども保管しているため、どうしても書類を保管する場所に困るということがありました。

弊社の場合はM&Aによって店舗数が増えており、店舗によって書類の保管状況が異なっているので、統一化させる、しっかりとした保存期間を設ける、有効スペースを作る必要がありました。この問題を解決するために書類保管サービスを導入しました。

書類保管サービスご利用後の改善効果

日本パープルの書類管理・保管サービスは書類のスキャニング・データ入力代行から原本の保管・廃棄までサポートしている。なの花東日本様にとって、どのようなメリットがあったのか。

村松様:
今ではデータを打ち込むだけで後から簡単に取り出せるので、無駄な時間がかからない。「2年前の何月何日の患者さまの処方箋」とピンポイントで指定されても、すぐに取り出せるようになりました。

また薬剤師のなかに、処方箋を保管しなければならないという意識付けがされたことで、他の文書を紛失するリスクも意識付けされていると実感しています。

一番助かっているのは、データをそのまま廃棄できることです。何年保管して良いのかわからないものはずっと置きっぱなしになりがちですが、「他の店舗ではこうしています」と伝えるとそれに合わせてやってもらえるようになりました。

今後のお取り組み

メディカルシステムネットワークグループでは、医薬品ネットワーク事業にも注力して取り組んでいる。医薬品ネットワークは加盟店となった調剤薬局の経営を総合的にサポートするサービス。医薬品卸会社との価格交渉や支払の代行、在庫管理システムの提案、不動医薬品消化サービスの提供などを提供しており、煩雑な作業の効率化による、本来業務の時間の創出が狙いだ。

村松様:
小さな個店の薬局がまだまだ多いなか、そうした薬局は薬の仕入れ価格を大手卸会社と一対一で交渉しなければなりません。私どもは、そうした価格交渉等の代行する一方、加盟店にも、薬の納品回数や返品回数の削減等により卸会社の手間を極力省くようなお願いをしており、薬局と卸が互いにwin-winの関係を築くことで、医薬品の流通改善をすすめています。また、薬局側は、効率的かつ合理的なシステム導入をすすめることで、業務の負担を削減、患者さまに向き合う時間が増加し、質の高い医療サービスにつなげることができます。弊社は現在(注:2020年2月現在)、5,135店もの薬局に加盟していただいています。今後もシェアを伸ばし、加盟店の皆様とともに地域医療サービスの発展に努めていきます。