2016年1月6日お役立ち情報
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あなたのオフィスは防災できてる?見落としがちな地震対策ポイント

洪水や台風などと違い、地震は何の前触れもなく突然やってきます。近年では東日本大震災の影響により、防災地震に関心が高くなったことは言うまでもありませんが、東海や東南海地域で地震が起きる可能性も高くなっているとして危惧されています。ご自分の企業の防災対策は十分と言えるでしょうか。今一度防災対策を見直して、いざというときのためにしっかりと準備しておきましょう。そこで今回は、オフィスの地震対策に焦点を絞ってご紹介します。

社内レイアウトの点検と見直し

社内で地震が発生した際に非常に重要となるのは、地震から身を守ること、そして避難経路の確保です。地震が発生したときに受ける被害を想定し、社内環境の見直しを行いましょう。例えば、棚やオフィス用品などを転倒防止のために固定するのはもちろんですが、仕切り(ローパーテーション)を設置している場合には、配置の仕方をコの字やHの形にすることで、転倒に対しての強度がアップします。さらに、窓ガラスに飛散防止用のフィルムを貼るなどして、地震発生直後に負傷しないような対策が大切です。

また、避難経路をよく考えたレイアウトにすることも意識しましょう。社員全員が、安全に非常口までたどり着けるような構造にし、極端に通路の幅が狭かったり、棚がいくつも設置された危険な場所を通らないと、非常口にたどり着けなかったりするようなレイアウトは避けてください。

非常口付近に大型のコピー機や移動式のオフィス用具を置くと、地震の衝撃で非常口が塞がれてしまうことも考えられます。しっかりと固定するか、出入り口付近には置かないようにしてください。防災扉や火災報知器、消火器や緊急脱出用具の使い方なども、普段から社員に対して訓練しておくことで、いざというときに誰でも使える環境を整えるようにしましょう。

エレベーターの中の点検も忘れずに

エレベーターの中にいるときに地震が起きたら、どんな対応をすれば良いのかご存知でしょうか? 空中にワイヤーで吊るされた状態であるエレベーターは、揺れたり軋んだりすることがあるため、地上にいるときよりも不安を感じやすい場所です。

地震が起きたとき、最近の新しいエレベーターなら、地震が発生すると自動的に最寄り階に停止し、ドアが開く仕組みになっていますが、古いエレベーターではそのような機能はありません。そのため、地震が起きたと感じた際には、全ての階のボタンを押して着いた階にすぐに降りるように社員を訓練しましょう。

また、エレベーターの管理を、ビルの管理会社やメンテナンス会社に任せっきりという企業も多いかもしれません。エレベーターの管理会社がメンテナンスを行うときには、自分のオフィスにあるエレベーターの仕組みや、災害時の動作の方法などを、しっかり確認しておくようにしてください。その内容を社員に周知して、地震が起きたときにも慌てることなく避難できるような環境作りをしましょう。

社員や家族の安否確認方法を整えよう

地震が発生したとき、オフィスの中に全社員がいるとは限りません。中には、営業で外出している社員や、休憩中で外に食事に出ている社員もいるでしょう。もし外出していたとしても容易に安否確認ができるように、災害用伝言ダイヤルなどをあらかじめ決めておいてください企業向けの安否確認サービスを行っている業者もあるため、チェックしてみましょう。

また、列車やバスなどの公共交通機関が止まってしまうと、帰宅が困難になり社員の家族が心配する、社員も家族の安否確認をしたいと考えるケースが発生します。社員の安否確認だけでなく、社員が自分の家族の安否確認もできるように、普段から取り決めをしっかり行っておくことが大切です。

情報システムの安全対策は?

地震や火事などの災害が発生したら、社員やお客様などの人命を守ることが最優先ですが、コンピューターや文書などの情報を守ることも、企業にとっては必要不可欠な対策です。災害が発生した際には、製品の生産ラインが打撃を受けるといったように、企業は何らかのダメージを負うことは避けられません。しかし企業側としては、1日も早く復旧して、経営を再開したいと思うことでしょう。

今日では、重要なデータを含むあらゆるデータが電子化されていることが多く、保存された端末が壊れてしまえば、企業経営の根幹を揺るがす事態に陥ることも考えられます。紙の文書があったとしても、火災や水害によって燃えたり流されたりして、なくなってしまうこともあるでしょう。

そのため、特に重要な情報が記録されているコンピューターや文書は、災害による影響を受けにくい設置場所を選び、地震の振動による転倒対策を施した上で、すぐに持ち出せるようにしておくことが大切です。また、日頃からバックアップを取って、安全な場所に保管することで万が一の保険としての役割も担えます。紙の書類も画像データにしておき、別の場所に保管しておくのがいいでしょう。

災害にはさまざまなものがありますが、中でも地震は、何の前触れもなく突然やってきます。いざというときでも会社や社員を守れるように、しっかりと対策をしておきましょう。

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