店舗改装時の什器保管はどうする?一時保管や倉庫の選び方を解説

店舗の改装やリニューアルを予定しているものの、「工事期間中の什器をどこへ移せばよいのか」「改装後に再利用する什器をどう管理すればよいのか」と悩んでいませんか。棚やラック、テーブル、装飾品などはサイズや重量もさまざまで、店舗内に置いたままでは工事の妨げになるため、一時的な保管場所を確保する必要があります。
店舗什器を一時保管する際は、保管するもの・廃棄するものを事前に分け、搬出日と再搬入予定日を決めておくことが大切です。あわせて、短期間の利用に対応しているか、大型什器を預けられるか、搬出・配送まで任せられるかなども保管先を選ぶポイントになります。
この記事では、店舗改装時に什器を一時保管する流れや主な保管方法、倉庫の選び方、保管中の什器を管理する方法を解説します。改装工事を進めながら、什器を無駄なく再利用したい方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 店舗改装時に什器を一時保管する流れ
- 店舗什器を一時保管する主な方法
- 什器を保管する倉庫の選び方
- 保管中の店舗什器を管理する方法
店舗改装時の什器保管の進め方

店舗改装では、工事開始直前になってから什器の移動先を探すと、搬出や保管の手配が間に合わないことがあります。改装後も使う什器と処分する什器を分け、搬出から再搬入までの流れを先に決めておくことが大切です。施工会社や店舗運営側とも予定を共有し、工事の進行に合わせて動ける状態を整えましょう。
- ・保管・再利用・廃棄の対象を仕分ける
- ・搬出日と再搬入予定日を決める
- ・梱包・養生と搬出経路を準備する
- ・倉庫へ搬出して一時保管する
- ・工事完了後に再搬入する
工程ごとの役割を明確にすると、搬出から再搬入までの流れを関係者間で共有できます。
保管・再利用・廃棄の仕分け
最初に、店舗内の什器を「改装後も同じ店舗で使うもの」「別店舗で再利用するもの」「廃棄するもの」に分けます。棚やラック、テーブル、椅子、装飾品などを一度リスト化し、数量や状態もあわせて確認すると判断材料になります。
再利用する可能性が低い什器まですべて保管すると、必要以上のスペースや保管費用がかかります。一方、すぐに廃棄すると、新店舗や別店舗で再利用できる什器まで失うことになります。使用予定、状態、再購入した場合の費用などを基準にし、迷うものは保留区分を設けて後日見直す方法もあります。
搬出日・再搬入予定日の設定
什器の一時保管では、工事開始日だけでなく、店舗から什器を搬出する日と、改装後に戻す予定日を決めておきます。搬出が遅れると工事開始に影響し、再搬入が早すぎれば作業中の店舗へ什器を戻すことになるためです。
施工会社や店舗運営側とスケジュールを共有し、搬出・再搬入の時間帯まで調整しておきましょう。商業施設内の店舗では、搬出入できる時間帯や使用できる搬入口が決められていることもあります。工期変更も想定し、予定日が動いた場合の連絡先や調整方法まで決めておくと、再手配も進められます。
梱包・養生と搬出経路の準備
什器を搬出する前に、傷や破損を防ぐための梱包・養生を行います。木製家具、ガラスを使った什器、塗装面が傷つきやすい棚などは、材質や形状に合った保護が必要です。分解できる什器は、保管スペースや搬出経路を考えて分解する場合もあります。
あわせて、店舗内から搬入口までの経路を確認してください。扉や通路、エレベーターの幅に対して什器が大きければ、そのままでは搬出できません。床や壁、共用部の養生が必要かも事前に確認し、作業当日に搬出方法を変更することがないよう準備します。
倉庫への搬出・一時保管
搬出当日は、保管する什器と管理リストを照合しながら倉庫へ移します。似た形状の棚や椅子が複数ある場合は、管理番号やラベルを付けておくと、保管後も識別できます。
倉庫へ到着した什器は、再利用予定や取り出す順番も考えて保管します。工事完了後にすべて同じ店舗へ戻す場合と、複数店舗へ振り分ける場合では管理方法も異なります。預けた後に一部だけ取り出す可能性があるなら、対象の什器を個別に指定できるサービスかどうかも確認しておきましょう。
工事完了後の再搬入
改装工事が完了したら、事前に決めた日程に合わせて什器を店舗へ戻します。新しいレイアウトが改装前と異なる場合は、戻す什器と配置場所をあらかじめ対応させておくと、搬入後の設置作業を進められます。
什器を戻す際は、工事が完了しているか、搬入経路が確保されているかも確認してください。別店舗へ移す什器がある場合は、配送先を分けて手配します。保管中に不要と判断した什器については、廃棄対応のあるサービスなら倉庫から処分を依頼できる場合もあります。
店舗什器を一時保管する主な方法

店舗什器の一時保管には、自社や別店舗の空きスペースを使う方法と、外部倉庫や法人向けトランクルームを利用する方法があります。施工会社や引越し業者が一時預かりに対応するケースもあるため、保管期間、什器の量、搬出入の負担を踏まえて選ぶことが大切です。
自社の改装計画に合う方法を比較しましょう。
| 保管方法 | メリット | デメリット | 適しているケース |
|---|---|---|---|
| 社内・別店舗の空きスペース | 新たな保管契約が不要で、すぐに使い始められる | 業務スペースを圧迫する、運搬を自社で手配する、什器に適した環境とは限らない | 短期間かつ少量の什器を保管する場合 |
| 外部倉庫・法人向けトランクルーム | 保管・集荷・配送・Web管理まで対応でき、別店舗へ直接配送できる | 保管期間や物量に応じた費用が発生する | 社内にスペースがなく、店舗間で什器を再利用する場合 |
| 引越し・施工業者の一時預かり | 搬出・保管・再搬入を同じ窓口へ相談できる | 途中出庫の可否や保管中の管理方法が業者によって異なる | 店舗の移転・改装を同じ業者へ依頼する場合 |
社内・別店舗の空きスペース
自社に空き倉庫やバックヤード、未使用の店舗スペースがある場合は、既存スペースを一時保管場所として使う方法があります。新たな保管契約が不要なため、短期間かつ少量の什器であれば選択肢になります。
ただし、本来の業務で使うスペースを圧迫したり、店舗間での運搬を自社で手配したりする負担は残ります。また、空いている場所が什器の保管に適した環境とは限りません。単にスペースが空いているかだけでなく、業務への影響、セキュリティ、什器の材質に合った環境を確保できるかまで確認しましょう。
外部倉庫・法人向けトランクルーム
店舗内や社内に十分なスペースがない場合は、外部倉庫や法人向けトランクルームを利用する方法があります。改装期間だけ什器を預け、工事完了後に店舗へ戻すことで、工事中の店舗から保管物を切り離せます。
法人向けサービスには、保管だけでなく集荷や配送、Web上での物品管理まで対応するものもあります。元の店舗だけでなく別店舗へ直接配送できれば、保管した什器を別拠点でも再利用できます。利用期間や物量、入出庫の頻度に合ったサービスを選びましょう。
引越し・施工業者の一時預かり
店舗の移転や改装を依頼する引越し会社・施工会社が、什器の一時預かりに対応している場合もあります。搬出、保管、再搬入を同じ窓口へ相談できれば、複数の業者へ個別に依頼する手間を抑えられます。
一方、保管期間や途中出庫の可否、保管中の管理方法は業者によって異なります。工事期間中に一部の什器を取り出したい場合や、別店舗へ配送したい場合は、対応範囲を事前に確認してください。預かり期間だけでなく、保管後にどのような依頼ができるかまで見て判断することがポイントです。
店舗什器を保管する倉庫の選び方
外部倉庫を利用する場合は、空きスペースの有無だけで決めず、改装スケジュールと什器の特徴に合うサービスかを比較します。確認したいのは、保管期間と料金、什器のサイズ・重量への対応、保管環境、搬出入の条件です。工期が変更された場合まで想定しておくと、予定変更時の追加手配にも対応できます。
保管期間・料金体系
最初に、必要な期間だけ利用できるかを確認します。店舗改装に伴う保管期間は、数日から数カ月など工事内容によって異なります。最低利用期間や契約単位はサービスごとに違うため、希望する期間で利用できるかを見ておきましょう。
料金も、区画単位、面積単位、物量単位など決まり方はさまざまです。保管料だけでなく、搬入・搬出、配送、期間延長時の追加費用まで含めて比較してください。工事が予定より長引く可能性も考慮し、保管期間を延長する際の条件や手続きも契約前に確認しておくことが大切です。
什器のサイズ・重量への対応
店舗什器には、小型の装飾品から大型の棚、テーブルまでさまざまな大きさがあります。倉庫を選ぶ際は、保管できるサイズや重量、荷姿に制限がないかを確認します。
大型什器では、倉庫に置けるかだけでなく、搬入口の幅や荷役設備も選定条件です。分解しなければ搬入できない場合は、分解・組立を誰が行うのかも決めておきましょう。また、店舗から倉庫までの搬出や、倉庫から店舗への再搬入に対応しないサービスでは、別途運送会社の手配が必要です。保管と運搬をまとめて依頼したい場合は、対応範囲まで見ておきましょう。
セキュリティと保管環境
什器の材質や用途によっては、温度・湿度、ほこり、直射日光などへの配慮が必要です。木製家具や電子機器を含む什器など、環境変化の影響を受ける物品を預ける場合は、必要な保管条件を確認してから倉庫を選びます。
あわせて、倉庫への入退室管理や監視体制など、物理的なセキュリティも確認してください。高価な什器を預ける場合は、保管区画への立ち入りをどのように管理しているかも見ておきたいポイントです。
必要な条件は什器ごとに異なります。「空調倉庫だから問題ない」と一律に判断せず、預ける物品の材質や仕様を伝え、対応できる環境かを確認しましょう。
搬出・再搬入と工期変更への対応
什器の一時保管では、店舗から倉庫へ運ぶ搬出と、工事後に店舗へ戻す再搬入まで一連の作業として考えます。保管業者が輸送まで対応していれば、保管と配送を別々の会社へ依頼する必要がなくなります。
店舗改装では、工事日程が予定どおりに進まないケースも想定しておきましょう。再搬入日の変更や保管期間の延長に対応できるかを事前に確認します。
別店舗へ什器を振り分ける可能性がある場合は、複数の配送先を指定できるかも重要です。日程変更時の連絡方法や追加料金まで確認しておけば、工期変更時の再手配も進められます。
保管中の店舗什器を管理する方法

店舗什器は、倉庫へ移した時点で管理が終わるわけではありません。複数の棚や装飾品を預ける場合は、何をどこへ保管しているのかを一覧で確認できる状態が必要です。基本情報、現在の数量・状態、出庫履歴を分けて管理すると、改装後の再利用や店舗間移動にも対応できます。
写真・管理番号による一覧管理
保管する什器には管理番号を付け、写真とともに一覧化すると識別できます。同じ種類の棚や椅子が複数ある場合でも、写真と番号を紐付ければ、現地へ行かなくても対象物を指定できます。
| 管理項目 | 記録する内容の例 |
|---|---|
| 管理番号 | 什器ごとに付けた識別番号 |
| 写真 | 外観や状態が分かる画像 |
| 品名・サイズ | 棚、ラック、テーブルなどの種類と寸法 |
| 数量 | 現在保管している数 |
| 利用予定 | 元の店舗へ戻す、別店舗で使う、廃棄予定など |
情報を増やしすぎると更新の負担が大きくなるため、実際の運用で使う項目に絞ります。複数担当者が関わる場合は、特定の人だけが一覧を持つ状態を避け、必要な人が確認できる管理方法を選びましょう。
数量・保管状況の更新
保管開始後に什器を一部取り出したり、追加で預けたりすると、最初に作った一覧と実際の保管状況に差が生じます。入庫・出庫が発生するたびに数量や状態を更新し、現在どれだけ保管しているか分かる状態を保ちましょう。
破損やメンテナンスが必要な什器が見つかった場合も、状態を記録しておくと再利用時の判断材料になります。改装後に使う予定だった什器が不要になることもあるため、「保管中」「出庫済み」「廃棄予定」などの状態を分けて管理すると、次に必要な対応を決められます。
出庫・移動履歴の管理
複数店舗で什器を再利用する場合は、現在の保管状況だけでなく、どの什器をいつ・どこへ移動したかも記録しておきます。出庫日、移動先、数量などを残せば、後から所在や利用履歴を確認できます。
店舗Aから倉庫へ預け、その後店舗Bへ配送するなど、什器の移動が続く企業では履歴管理が特に重要です。現在地と過去の移動履歴を分けて持つことで、「今どこにあるか」と「これまでどこへ移したか」を混同せずに管理できます。
ストックマモル(Stock MAMORU)では、預けた物品を撮影・採寸し、Web上で確認できます。複数名で情報を共有でき、必要な物品は指定した場所へ配送できるため、店舗間で什器を再利用する際の管理にも活用できます。
店舗改装時の什器保管に関するよくある質問
店舗改装時の什器保管では、大型什器をそのまま預けられるのか、改装後に不要になった什器を倉庫から処分できるのかなど、実際の運用で疑問が生じます。対応できる内容はサービスによって異なるため、契約前に条件を確認することが大切です。よくある2つの疑問を紹介します。
店舗什器は分解せずに保管できますか?
分解せずに保管できるかは、什器の大きさや形状、搬出経路、倉庫の搬入口や保管設備によって異なります。大型の棚や什器は、そのままでは店舗の出入口やエレベーターを通れず、分解が必要になる場合もあります。
一方、分解すると再組立の作業や部材管理が必要です。保管スペースだけで判断せず、搬出から再搬入まで含めて、分解した方がよいかを決めましょう。判断が難しい場合は、什器の寸法や写真を保管業者へ共有し、事前に搬出・保管方法を相談してください。
改装後に使わない什器は保管先から廃棄できますか?
廃棄まで対応する保管サービスであれば、保管中の什器を店舗へ戻さずに処分できる場合があります。ただし、廃棄できる品目や費用、処理方法は事業者によって異なるため、契約前に確認が必要です。
ストックマモルでは、保管が不要になった物品についてWebシステムから廃棄を依頼できます。廃棄処理はパートナー企業が実施します。ただし、物品によっては廃棄に対応できない場合があります。また、産業廃棄物として処理いたしますので所定の契約手続きが必要です。
再利用の可能性がある什器まで早い段階で廃棄しないよう、保管・再利用・廃棄の区分を社内で決めてから依頼しましょう。
まとめ:改装計画に合った什器の保管方法を選ぼう
店舗改装時の什器保管では、まず再利用する什器と廃棄する什器を分け、搬出日・再搬入予定日まで含めて計画することが大切です。保管先を選ぶ際は、利用期間や料金、什器のサイズ・重量、セキュリティ、保管環境、搬出入への対応まで確認しましょう。
保管中も写真や管理番号で什器を一覧化し、数量・状態・移動履歴を更新しておけば、改装後の再配置や別店舗での再利用にもつなげられます。
ストックマモルは、法人専用宅配型トランクルームとして、物品の集荷・保管・写真付きWeb管理・配送・廃棄までまとめて対応しています。店舗改装に伴う什器の一時保管や、複数店舗への配送を検討している場合は、保管方法とあわせてご相談ください。